夜眠れない人が続出する現代社会!不眠症の原因と最新の対策法まとめ


不眠症の原因は、寝る前にカフェインを多く摂り過ぎてしまうこと、生活リズムが乱れていること、運動不足が続いていること、など様々な原因があげらますが、どのような仕組みで不眠症になるのかまで知っている人はそう多くないはずです。必ず知っておくべき、とは言いませんが、知っておいたほうがいいことでもあるので、ここでは不眠症になってしまう仕組みについて、詳しく、かつ、わかり易く解説してみますので、真剣に不眠症に悩まされている方はここで不眠症の仕組みについてしっかりと理解を深めてみてください。





不眠症じゃない人の正常な睡眠の仕組み

不眠症の仕組みを知る上でとっても大切になってくるのが、正常な睡眠をとれている場合の仕組みを知ることです。正常な睡眠をとれている場合の仕組みがわかると不眠症の主原因がわかってくるからです。


メラトニンが増えると睡眠の質が高まる

正常な睡眠をとれるのは、「メラトニン」というホルモンのおかげだと言われています。メラトニンは別名、睡眠ホルモンと呼ばれるなど、睡眠との関わりがすごく強いホルモンです。メラトニンには自然な睡眠を誘う働きがあります。このメラトニンが私たちの体で分泌されることによって自然な=正常な睡眠を行えるようになります。



メラトニンの特徴的な点としてあげられるのが、目覚めから14〜16時間が経過すると分泌されやすくなるという点です。つまり、朝8時に起床したとしたら、22時〜24時の間にメラトニンの分泌が多くなり、この時間に眠気がくるようになるのです。朝起きて夜に眠くなってしまうのは、メラトニンが正常に分泌されている証拠なのです。


体内時計によって睡眠ホルモンメラトニンの分泌量が変わる。夜の21時以降にメラトニンの分泌量は上がり、夜中3時以降に下がり始める

メラトニンは体内時計にかなり影響される、という点も覚えておきたいです。体内時計は、私たちの体の中に存在する活動と睡眠を司っているようなものです。1日は24時間ですが、実は体内時計は1日25時間のリズムだと言われています。この体内時計の1日1時間のズレを直すのが「太陽光」です。なので、毎日、朝起きてまず最初にカーテンを開けて太陽光を浴びるようにすることで、体内時計がリセットされて、夜になったらメラトニンが分泌されやすくなる環境を築けるようになるのです。不眠症の方は朝起きる習慣がなかったりして、この太陽を浴びるという大切な習慣を逃しているような方が多かったりします。





不眠症はメラトニンの分泌が乱れている

メラトニンが与える睡眠への影響がわかったと思います。不眠症の方は、メラトニンの分泌量が減っていたり、分泌される量が毎日異なってしまったりすることが原因となっている可能性が非常に高いです。朝起きるのが遅かったり、夜寝るのが遅くなってしまったり、寝る時間・起きる時間が毎日異なっていたり、睡眠のリズムが崩れてしまうとメラトニンの分泌が乱れてしまうので若くても不眠症に悩まされることはありえます。


睡眠ホルモンメラトニンは10代を境に40代まで一気に減少し、それ以降低い分泌量になる

もうひとつメラトニンの分泌が乱れる原因としてあげられるのが「加齢」です。メラトニンは年齢と重ねるとともに分泌量が減ってしまうと言われているので、おじいさん、おばあさんになると朝早く目覚めるようになる、と言われるように、歳を重ねると真夜中に起きたり、朝早くに目覚めるようになってしまって、睡眠不足に悩まされるようになってしまうのです。まだ20〜30代だから大丈夫、なんて思われている方も多いかもしれませんが、メラトニンは10代をピークに年々分泌量が減ってしまうと言われていますので、ほとんどの方に関係ある話なのです。


必須アミノ酸トリプトファンを摂ると脳内物質セロトニンが分泌され、セロトニンの分泌によって睡眠ホルモンメラトニンの分泌量が増える

加齢に立ち向かうことは難しいですが、メラトニンの分泌量を増やすことはできます。メラトニンの分泌量を増やすために摂取したいのが「トリプトファン」です。トリプトファンは必須アミノ酸の一種で、トリプトファンを摂ることで脳内物質のセロトニンが分泌され、このセロトニンが睡眠ホルモンメラトニンの分泌量を増やしてくれるのです。トリプトファンは食べ物なら肉類や赤身魚、納豆、チーズ、そば、ひまわりの種、バナナ、飲み物なら豆乳や牛乳に多く含まれていますので、これらを夕食に多く取り入れてみるようにするといいかもしれません。トリプトファンをたくさん摂るのに一番手っ取り早いのが睡眠改善サプリメントだったりします。