スマートフォンがパソコンに取って代わる存在になってきています。スマートフォンで何でもできる時代、と若い子たちは口をそろえて言います。本当に何でもできる時代になっているから驚きなのです。というのも、テレビはもちろん、カーナビ、音楽プレーヤー、本、SuicaやEdyなどの電子マネー、電子辞書、仕事においてはPDFやExcel・Wordの閲覧までできるようになり、様々な用途で使えるようになっています。その中で今ひそかに注目されているのが「睡眠改善アプリ」です。スマートフォンは好きなアプリケーションをインストールでき、そのアプリケーションによって先ほどあげたようなことがスマートフォンで実現できるようになります。睡眠の改善をサポートしてくれるアプリケーションがいくつか出ているのが気になる方は要チェックです。
睡眠改善アプリにもいろいろな種類があるので一概にこの機能があるとは言えませんが、主要な機能は3つあります。
- 睡眠のサイクルをグラフ化する
- 入眠時に音楽を鳴らして知らせる
- 眠りの浅いタイミングで朝のアラームを鳴らす
睡眠のサイクルをグラフ化してくれることで、睡眠サイクルの乱れをチェックすることができます。特に不眠症に悩まされている方の多くが睡眠サイクルが乱れている確率が高いので、サイクルをチェックすることはすごく大事なことです。自分がどの時間帯に寝ているのかを1週間〜1ヶ月単位で知ることができます。グラフから睡眠の問題点を見つけることができるので重要な機能です。
入眠時に音楽を鳴らして知らせるのは、一見、いらない機能に感じるかもしれませんが、これは「ここで寝るといい!」というタイミングで、快眠に良いとされる音楽を鳴らしてくれるので入眠しやすくなるのが大きなメリットです。寝るまでに時間がかかるような方におすすめの機能だと言えます。リラックスできる音楽を聴くことで心地良い眠りを誘うことができます。
![睡眠改善,アプリ,アラーム,iPhone,Android](./img/7_1.png)
意外に大事なのが眠りの浅いタイミングで朝に起こしてくれるアラーム機能です。朝にアラームが鳴って「もうちょっと寝たかったのに!」なんて日を経験したことは誰にでもあるはずです。逆に「今日はぐっすり眠れたなぁ」という日もあったりしますよね。同じ時間に寝て起きた場合でもこのように感じ方が異なってくることがあります。これは気持よく起きられるタイミングがその日その日によって異なるためです。眠りが浅くなった瞬間に起こされると気持ちよく起きることができますので、睡眠改善アプリの特殊なアラーム機能は睡眠障害を克服するのに重要な働きを担います。
ちなみにですが、この3つの機能をすべて備えているのが、「快眠サイクル時計 [目覚ましアラーム]《iPhone/Android》」と「Sleep Meister《iPhone》」です。どちらも無料でインストール可能ですので、気になる方はチェックしてみてください。
個人的におすすめしたいのは「Sleep Meister」です。Sleep Meisterのほうがより詳しいグラフになっています。就床時刻から入眠時刻、鳴動時刻、起床時間、睡眠時間、覚醒時間、入眠潜時、中途覚醒、スヌーズ回数、睡眠効率(%)をチェックすることができます。
![SleepMeister,機能,不眠症,睡眠改善](./img/7_2.png)
項目は多いですが、グラフの読み解き方は難しくないです。例えば、入眠時刻が早くて中途覚醒(夜中に起きること)もなく、睡眠時間も6〜7時間とれていればぐっすりと眠れた証拠として睡眠効率が90%代後半の高い割合を示してくれます。一方、入眠時刻が早くても中途覚醒が多いとたとえ睡眠時間が長くても睡眠効率は30〜50%と低い割合になってきます。睡眠効率90%以上の日が続けば、睡眠障害は克服出来たといえるようになるでしょう。
睡眠改善アプリは寝ている間に常に起動させておかないといけないので、アプリを終了させないまま寝るようにしてください。アプリ起動中はスマートフォンをいじれない場合が多いです。寝る直前までスマートフォンの青い光を見ていると脳が興奮状態になり、睡眠の妨げとなるので、逆にこの点は不眠症を改善させるのに役立ってくれるでしょう。その他にも、もろもろ注意点がありますので、各アプリの注意事項をしっかりと読んだ上で使用されてみてください。
睡眠改善アプリを使う=不眠症を改善できる、とは限りませんので、あくまでの睡眠サイクルが整っているのか確かめるために使うようにしてもらいたいと思います。睡眠の質を高めるためにはトリプトファンを摂るのがおすすめです。